■研究分野■
W. セラーズの哲学, 哲学的自然主義, 心の哲学
■履歴■
2013年 京都大学文学部人文学科卒
2013年 京都大学大学院文学研究科修士課程思想文化学専攻(哲学)入学
2015年 京都大学大学院文学研究科修士課程思想文化学専攻(哲学)修了
2015年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程思想文化学専攻(哲学)入学 (休学中)
2015年9月よりコネチカット大学哲学科に留学中
■自己紹介■
卒業論文ではセラーズの「所与の神話」批判の眼目が規範と自然との概念的な峻別にあることを論じ、修士論文では規範性を自然に概念的に還元できないという主張と、存在論的自然主義(何が存在するのかの問に対する最終的な答えは自然科学が与えるという主張)という、セラーズの哲学内部における一見調和しない二つのアイディアを整合的、説得的に再構成することを試みました。 セラーズの哲学から現代哲学に資するところのある洞察を引き出したり、英米圏哲学の歴史におけるセラーズの位置を明らかにする、ということを試みていますが、セラーズが論じたトピックがその後の英米圏哲学でどのような発展を遂げたかを見なければこの試みは達成できないので、最近は特に志向性(の自然化)というトピックについて規範性と自然という観点から研究し始めました。また、志向性の自然化というプロジェクト等が前提としている「自然主義」とはそもそもどのような立場である(べき)なのかということについても考えています。
■業績■
学位
2013, 卒業論文「セラーズの経験論批判について」
2015, 修士論文, “Naturalism and Normativity in W. Sellars: Reconstructing Sellars’ Strategy”
論文・書評
2013, 「書評:James R. O’shea, Wilfrid Sellars: Naturalism with a Normative Turn (Key Contemporary Thinkers)」, 『哲学論叢』, 京都大学哲学論叢刊行会, 40号別冊
2014, サーヴェイ論文「色の哲学における「開示revelation」および「透明性transparency」――色についての日常的理解と科学的理解の対立――」, 『哲学論叢』, 京都大学哲学論叢刊行会, 41号別冊,2014年
学会発表
2015, “Two Images of the World: Sellars and Buddhism,” The Second Annual NUS-National Chengchi University-Kyoto University Triangular Graduate Conference on Asian Philosophy, National University of Singapore and Yale-NUS College, Singapore
2015, “Normativity and Nature in W. Sellars,” Sellars in a New Generation (Graduate Workshop), Kent State University, USA.
■特記事項■
■連絡先■
tanaka.r29[at]gmail.com