哲学論叢

『哲学論叢』は、1973年に創刊された、哲学一般をカバーする査読付き学術誌です(京都大学哲学論叢刊行会規約)。現在全記事が、京都大学学術情報リポジトリからpdfファイルでご覧になれます。 ※冊子を入手ご希望の方は下記までお問い合わせ下さい(一部1,050円。品切れの場合はご容赦下さい)。

〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学大学院文学研究科哲学研究室内 哲学論叢刊行会 TEL: 075-753-2754 MAIL: tetsugaku.ronso[at]gmail.com

『哲学論叢』では本哲学研究室に限らず、大学院に所属、あるいはその課程を修了した方から随時投稿を受け付けています。詳しくは募集要項をご覧ください。


巻号一覧(クリックすると展開します)

2014- (No. 41-)

第48号(2021) 

<論文>

[榮福真穂]事物(res)としての観念 –スピノザ観念説の特異性の所在–

<書評>

[Hammurabi, Rubio]Leonard Lawlor, From Violence to Speaking Out: Apocalypse and Expression in Foucault, Derrida and Deleuze (Edinburgh University Press, 2016, xii+308p.)


第47号(2020)

<特別寄稿>

[加國尚志] メルロ=ポンティにおける現象学と形而上学
[田口茂, 大塚淳, 西郷甲矢人]現象学的明証論と統計学 –経験の基本的構造を求めて–

<論文>

[高内洋子]日本語の分析に基づく表出主義


第46号(2019)

<特別寄稿>

[落合仁司] 落合仁司『構造主義の数理 –ソシュール、ラカン、ドゥルーズ–』ミネルヴァ書房(要約)
[柏端達也] 死者とフィクション

<Paper>

[Akiyoshi Ryota, Andrew Arana] Takeuti’s proof theory in the context of the Kyoto School

<論文>

[得能想平] トゥルニエの「非人称主義」 –サルトルの『存在と無』との比較において–
[小林武史] 偽のみの嘘つきパラドクスは真矛盾主義的に解決可能か


第45号(2018)

<特別寄稿>

[松田克進] <情動の知覚説>の限界 –それは人間的に複雑な情動を扱えるか–

<論文>

[五十嵐涼介] カント論理学の形式的分析 (1)
[五十嵐涼介] カント論理学の形式的分析 (2)
[青木眞澄] ヒュームの因果論 –試行錯誤のドキュメント–

<書評>

[林拓也] Boulnois Olivier, Métaphysiques Rebelles: Genèse et Structures d’une Science au Moyen Âge (Presses Universitaires de France, 2013, 424p.)
[佐々木尽] 石川求, 『カントと無限判断の世界』 (法政大学出版局, 2018, xxx+258p.)


第44号(2017)

<特別寄稿>

[入不二基義][ 現実の現実性と時間の動性
[浜渦辰二] フッサールにおける「できる/できない」の現象学

<論文>

[佐藤里保] 神なきバークリは不可能なのか?
[豊川祥隆] ヒューム哲学と自由の多義性

<サーベイ論文>

[金子大智] ベルクソンにおける「自由」について –『試論』から『物質と記憶』への変遷における「自由」論–

<書評>

[澤田和範] 豊川祥隆, 『ヒューム哲学の方法論 –印象と人間本性をめぐる問題系』 (ナカニシヤ出版, 2017, ix+215pp.)


第43号 別冊(2016)

 <サーベイ論文>

[太田匡洋]  J.F.フリースにおける「哲学」の概念と方法 ––「心理主義的カント解釈」というフリース像の再検討にむけて––


第43号(2016)

<特別寄稿>

[Takashi YAGISAWA] Now is the Time
[鬼界彰夫] 『哲学探究』の「序文」を真剣に読む
[中村大介] 〈数学の無尽蔵性〉と二つの哲学––カヴァイエスとゲーデル––

<論文>

[山森真衣子] 語り得ぬものに関する普遍主義と真矛盾主義


第42号 別冊(2015)

<サーベイ論文>

[佐々木尽]知覚判断から見るカント認識論の二つの文脈
[加藤紫苑]ドイツ観念論における新プラトン主義の復興––バイアヴァルテスのシェリング研究を中心として––

<書評>

[林拓也]酒井潔他『理想-特集 ライプニッツ『モナドロジー』300年』 (理想社, 2013, 185頁)
[梶本尚敏]佐金武,『時間にとって十全なこの世界-現在主義の哲学とその可能性』 (勁草書房, 2015, ix+207頁)
[斎藤聡仁]Paul M. Churchland, Plato’s Camera: How the Physical Brain Captures a Landscape of Abstract Universals (MIT Press, 2012, x+287p.)


第42号(2015)

<特別寄稿>

[河野哲也]コスモポリタニズムとその敵––政治と形而上学––

<論文>

[竹田浩一]アリストテレスにおける推論式の変革


第41号 別冊(2014)

<サーベイ論文>

[白川晋太郎]ブランダムにおける観察報告
[田中凌]色の哲学における「開示」および「透明性」


第41号(2014)

<特別寄稿>

[木岡伸夫]無のアナロギア––山内得立における東西の〈総合〉––
[森岡正博]生命の哲学から見た脳死概念の一考察––大統領レポートと「息」の復権––
[植原亮]認識的バターナリズムへの道は開かれたか––現代知性改善論のための断片––

<論文>

[澤田和範]ヒュームの自然主義と因果推論の正当化問題
[君嶋泰明]ハイデガーのデカルト解釈について
[西條玲奈]芸術作品の存在論における曖昧なタイプ説の批判的検討

2004-2013 (No. 31-40)

第40号 別冊(2013)

<サーベイ論文>

[五十嵐涼介]カントの様相概念について

<書評>

[岡村太郎]Galen Strawson, The Evident Connexion: Hume on Personal Identity(Oxford University Press ,2011 ,165p.)
[田中凌]James R. O’shea, Wilfrid Sellars: Naturalism with a Normative Turn (Key Contemporary Thinkers) (Polity Press, 2007, vii+272p.)


第40号(2013)

<特別寄稿>

[石川徹]情念・観念説・共感
[伊勢俊彦]存在することと表出されること––ヒュームの社会哲学と観念説の限界––
[長田蔵人]カントのアンチノミー論と図式論––「現象の解明」をめぐる転換––
[中釜浩一]「見知り」と「感覚データ」再考

<論文>

[岡村太郎]ヒュームおける「情念に関する自己」の位置づけ
[太田匡洋]ショーペンハウアーにおける類比推論について––「実在性」はいかにして可能か––
[天野恵美理]『物質と記憶』における心身問題––二章のヴァリアントとの比較を通じて––
[秋吉亮太]ブラウワーのバー帰納法における基本仮定の理解へ向けて
[白川晋太郎]『確実性について』における私的確実性について
[大川祐矢]集合か構造か––命題の正体にかんする二つの立場––
[Shinya AOYAMA]Determination in Yablo: Distionction between the Mental/Physical in the Same Category
[太田紘史]直観的な道徳判断における抽象性と具体性の問題


第39号 別冊(2012)

<サーベイ論文>

[EDAMURA, Shohei]Discussions of 1P5 in Spinoza’s Ethics and the Guéroult-Loeb Interpretation in the English-Speaking World
[飯塚一]カントの数学論について
[八杉満利子]数学における概念拡張の仕組み : デデキントの研究計画に沿って
[ 白川晋太郎]言語ゲームにおける行為と命題の役割

<書評>

[山本俊一郎]Yves Mayzaud, Le Sujet Géométrique ou pour une solution de l’union de l’âme et du corps dans la philosophie de R.Descartes(L’Harmattan ,2004 ,190p.)
[枝村 祥平]Daniel Garber, Leibniz: Body, Substance, Monad (Oxford University Press, 2009, xxi+428p.)
[枝村 祥平]Maria R. Antognazza, Leibniz: An Intellectual Biography (Cambridge University Press, 2009, xxvii+623p.)
[西條玲奈]Theodore Sider, Writing the Book of the World (Oxford University Press, 2011, x+318p.)


第39号(2012)

<特別寄稿>

[出口康夫] カントとゼーグナー(下) ーーカント的「構成」の誕生ーー
[山脇雅夫] 他在における絶対者ーー『精神現象学』における実体=主体テーゼの考察ーー
[久米暁]フレーゲ・ギーチ問題の射程
[西村正秀]知覚経験の単称内容

<論文>

[岡村太郎]ヒュームの自我論における「知覚の所有者」問題
[千葉清史]『純粋理性批判』第二版「観念論論駁」の論証上の性格
[三木那由他]グライスにおける語用論的プロセスーー推意に関するもう一つの誤解ーー
[山田貴裕]二つの実在論ーー「世界観」の観点からの分析ーー
[WATANABE, Kazuhiro]Self-Ownership and Control Rights to Ability: Is Suicide Justifiable on the Basis of the Principle of Self-Ownership?


第38号 別冊(2011)

<サーベイ論文>

[太田和則]プラトン『パイドン』74b8-9の近年の解釈 : 「τῷ μὲν…, τῷ δ’ οὔ」の部分の翻訳について
[竹中利彦]パスカルにおける「精神」の機能とその「偉大さ」について
[飯塚 一]カントの「幾何学的構成」について
[大川 祐矢]単称思想と見知り
[池田 真治, 伊藤 遼, 久木田 水生]タイプ理論の起源と発展
[EDAMURA, Shohei]Are Amoralists like Color Blind People? : A Review of the Debate between Michael Smith and David Brink
[西條 玲奈]現代普遍論争の諸相 : 普遍者・クラス・トロープ
[安井 絢子]ケアの倫理における人間像 : ノディングスのニーズ論をめぐって

<書評>

[足立 瑞樹]Nicholas Griffin and Dale Jacquette (Eds.), Russell vs. Meinong: The Legacy of “On Denoting” (Routledge, 2009, xiv+384p.)
[枝村 祥平] Glenn Hartz, Leibniz’s Final System (Routledge, 2007, xvi+234p.)
[枝村 祥平]Michael J. Futch, Leibniz’s Metaphysics of Time and Space
[得能 想平]Jeffrey A. Bell, Deleuze’s Hume : Philosophy, Culture and the Scottish Enlightenment
[白川 晋太郎]Robert Stern, Transcendental Arguments and Scepticism: Answering the Question of Justification (Oxford University Press, 2000, x+272p.)
[大川 祐矢]Scott Soames, What is Meaning (Princeton U.P., 2010, ix+132p.)
[梶本 尚敏]Barry Dainton, Time and Space (second edition)(McGill-Queen’s University Press, 2010, xvi+464p.)
[渡辺 一弘]D. Steel & F. Guala, The Philosophy of Social Science Reader
[伊藤 遼, 太田 紘史, 大西 琢朗, 海田 大輔, 久木田 水生, 堀 沙織, 三木 那由他, 山口 尚]Bryan G. Norton, Searching for Sustainability: Interdisciplinary Essays in the Philosophy of Conservation Biology (Cambridge University Press, 2003, 564p.)


第38号(2011)

<特集:カント>

[福谷茂] 因果・時間・空間ーーカント第2類推についてーー
[寺田俊郎] カントの実践哲学における法的強制の位置ーー「法論」のパラドックスをめぐってーー
[出口康夫]カントとゼーグナー(上) ーーカント的「構成」の誕生ーー
[山根雄一郎] カントはなぜ「根源的獲得」概念に訴えたのか
[三谷尚澄] 経験論の再生と二つの超越論哲学ーーセラーズとマクダウエルによるカント的直観の受容/変奏をめぐってーー

<論文>

[澤田和範]ヒュームの因果論における必然性の観念について
[Kazuhiro WATANABE] On Goodman’s Reading of Hume : The Old Problem, The New Riddle, and Higher-Order Generalizations
[鄭英昊] 第二類推における継起の二義性
[伊藤遼] ラッセルの置き換え理論と二つのパラドクス
[大川祐矢] 『論理哲学論考』における意味と意義の区別
[君嶋泰明] 初期フライブルク期のハイデガー哲学と意味の段階性
[薄井尚樹] 心理学的原初としての生得性
[呉羽真] 内容外在主義と媒体外在主義
[三木那由他] 個体概念説による固有名の意味論


第37号 別冊(2010)

<サーベイ論文>

[太田和則]プラトン『国家』V巻の「二世界説」問題–知られる世界と思わくされる世界が別個にある?
[竹中利彦]パスカルの護教論における理性の役割–人間の欠陥を示すものとして
[鄭 英昊]『純粋理性批判』第二類推の諸解釈
[伊藤遼]証明論的意味論とその課題
[山田 貴裕]反実在論と「真理値リンク」問題
[山田貴裕]証言の認識論–還元主義と反還元主義
[坂井 賢太郎]分析形而上学における人格の同一性–人格の同一性は何によって担保されるか
[呉羽真]言語起源論と言語の機能–本能説と人工物説
[加地仁保子, 中尾央]人間本性と進化的説明
[加地仁保子]人間行動の進化的説明II–進化心理学と二重継承説
[安井 絢子]ケアとは何か–メイヤロフ、ギリガン、ノディングスにとっての「ケア」
[安井 絢子]ケアの倫理の特異性–正義の倫理との相違点から

<書評>

[鄭 英昊]Eric Watkins, Kant and the Metaphysics of Causality (Cambridge University Press, 2005, xi+451p.)
[鄭 英昊]高山守,『因果論の超克–自由の成立に向け』 (東京大学出版会, 2010, xvi+260頁)
[赤嶺 宏介]Rudolf A. Makkreel, Sebastian Luft (eds.), Neo-Kantianism in Contemporary Philosophy (Indiana University Press, 2010, x+331p.)
[天野 恵美理]安孫子信他,『思想2009年12月号』(岩波書店, 2009, 280頁)
[坂井 賢太朗]Søren,Overgaard, Wittgenstein and Other Minds : Rethinking Subjectivity and Intersubjectivity with Wittgenstein, Levinas, and Husserl (Routledge, 2007, viii+201p.)
[能美 孝啓]Kirk M. Besmer, Merleau-Ponty’s Phenomenology (Continuum, 2007, x+160p.)
[青山 晋也]Ernie Lepore & Kirk Ludwig, Donald Davidson: Meaning, Truth, Language, and Reality (Oxford University Press, 2005, xviii+446p.)
[堀 沙織]Henk W. de Regt et al. (eds.), Scientific Understanding: Philosophical Perspectives (University of Pittsburgh Press, 2009, ix+352p.)
[安井 絢子]品川哲彦,『正義と境を接するもの–責任という原理とケアの倫理』 (ナカニシヤ出版, 2007, xv+325頁)
[坂井 賢太朗]セオドア・サイダー 著, 中山康雄 監訳, 小山虎,斎藤暢人,鈴木生郎 訳,『四次元主義の哲学–持続と時間の存在論』 (春秋社, 2007, ix+437p.)


第37号(2010)

<特別寄稿>

[佐々木能章] ライプニッツのリスク管理
[須藤訓任] 哲学者の揺籃ーーショーペンハウアー母子の旅日記 1803-1804年ーー
[伊藤邦武]ラスキンの藝術経済論(二)

<論文>

[鄭英昊] 『純粋理性批判』第二類推に関する考察
[伊藤遼] ラッセルの置き換え理論とその位置づけ
[青山晋也] Davidsonにおける言語観の変化ーー言語、意味論、言語の話者という視点からーー
[三木那由他] 表現の意味について
[太田紘史] 知識論証に対するタイプA物理主義的応答


第36号(2009)

<特別寄稿>

[西脇与作] 二つのモデルが訴えるものーー知識の新プラグマティスム――
[伊藤邦武]ラスキンの藝術経済論(一)

<論文>

[鄭英昊] 超越論的演繹における所有としての表象
[三宅岳史] 『創造的進化』における生物の機能と形態の問題ーーベルクソンの目的性概念をめぐってーー
[佐々木崇] パースの可謬主義と連続性
[三木那由他] 理性による意味の基礎づけーーグライスにおける意味ーー
[Josha WITTIG] Why It Is Unethical to Apologize: An Examination of Apology and Regret
[呉羽真] 経験の豊かさは何によって測られるべきか?ーー「大いなる錯覚」を巡る議論の含意ーー
[三木那由他] 談話表示理論の展開ーー形式意味論の前線ーー

<サーベイ論文>

[加地仁保子] 人間行動の進化的説明ーー進化心理学と人間行動生態学ーー
[君島泰明] 拡張されたシステムーー認知、心、自己の境界ーー
[大西琢郎] 部分構造論理と論理定項

<書評>

[三木 那由他]Giovanna Cosenza (eds), Paul Grice’s Heritage (Brepols, 2001, 281p.)
[伊藤 遼]Edmund Husserl, Philosophy of Arithmetic: Psychological and logical Investigations with Supplementary Texts from 1887-1901, Translated by Dallas Willard, (Kluwer Academic Publishers, 2003, lxiv+513p.)
[太田 和則]R.M. Dancy, Plato’s Introduction of Forms (Cambridge University Press, 2004, xii+348p.)
[三木 那由他]飯野勝巳,『言語行為と発話解釈–コミュニケーションの哲学に向けて』(勁草書房,2007,xii+312頁)
[君嶋 泰明]Don Ross, David Spurrett, Harold Kincaid, and G. Lynn Stephens (Eds.), Distributed Cognition and the Will: Individual Volition and Social Context (MIT Press, 2007, xiv+369p.)
[BRAILLARD, Pierre-Alain]William C. Wimsatt, Re-engineering philosophy for limited beings (Harvard University Press, 2007, 472p.)
[天野 恵美理]Arthur Melnick, Kant’s Theory of the Self (Routledge, 2009, v+193p.)
[WITTIG, Joshua]Nick Smith, I Was Wrong: The Meanings of Apologies (Cambridge University Press, 2008, 298p)


第35号(2008)

<特別寄稿>

[Atsushi SHIMOJIMA] Sketching Formal Semantics of Graphical Meaning Derivation

<論文>

[稲岡栄次] 「学としての形而上学」とはなにか――「純粋理性の建築術」及び「形而上学の進歩」を手掛りにして――
[児玉斗] ニーチェの実験という隠喩について
[福島裕介] フッサールにおける志向の充実化について
[呉羽真] 生活世界における心――意識の問題と現象学の自然化――
[太田紘史] 現象性へのアクセス

<サーベイ論文>

**** 特集:因果的説明とベイジアンネットワーク****
[佐金武] 因果とは何かをめぐる哲学的論争 (1) ―― D. ルイスの反事実的条件法による分析とその批判――
[山口尚] 因果とは何かをめぐる哲学的論争 (2) ――メンジーズの機能主義とそれに対する批判――
[大塚淳] 哲学者のためのベイジアンネットワーク入門
[北島雄一郎] ベイジアンネットワーク、共通原因、そして因果的マルコフ条件
[渡辺一弘]ベイジアンネットワークと確率の解釈
********
[北口耕平] カントの自己直観と自己認識――それらはどのような意義を持つのか――
[君嶋泰明] 『存在と時間』におけるハイデガーの真理概念――トゥーゲントハットの異議に対する各種応答――
[三木那由他] 言われていることへの二つのアプローチ――折衷的ミニマリズムと文脈主義――
[藤川直也] 直接指示論とフィクションにおける名前
[久木田水生] 表示的意味論
[八杉満利子] 連続体上の計算概念について――再帰関数を超えるもの――
[山口健太郎] 決定不全性問題とその解決法――Mayoの誤謬統計学とLaudanの規範自然主義との連関を通して――

<書評>

[太田 和則]M. James & C. Crabbe (Eds.): From Soul to Self (Routledge, 1999, xi+158p.)
[北口 耕平]内田浩明: 『カントの自我論-理論理性と実践理性の連関』 (京都大学学術出版会, 2005, v+275p.)
[君嶋 泰明]Daniel O. Dahlstrom ;Daniel O.: Heidegger’s Concept of Truth (Cambridge University Press, 2001, v+462p.)
[三木 那由他]Shiobhan Chapman: Paul Grice, Philosopher and Linguist (Palgrave Macmillan, 2005, viii+247p.)
[福島 裕介]Richard Tieszen: Phenomenology, Logic, and the Philosophy of Mathematics (Cambridge University Press, 2005, x+357p.)
[呉羽 真]Dan Lloyd: Radiant Cool―A Novel Theory of Consciousness (MIT Press, 2004, xvii+357p.)
[中尾 央]N. Henrich and J. Henrich: Why Humans Cooperate: A Cultural and Evolutionary Explanation (New York: Oxford University Press, 2007, 267p.)
[佐金 武]Craig Bourne: A Future for Presentism (Clarendon Press, 2006, xiii+242 p.)
[佐金 武]入不二基義: 『時間と絶対と相対と』(勁草書房, 2007, 291p.)


第34号(2007)

<特別寄稿>

[森秀樹] 声と言葉

<論文>

[渡辺一弘] ヒュームの「理性に関する懐疑論」について
[佐金武] マクタガートに対していかに応答するべきか――ダイナミックな時間論を擁護して――
[三谷尚澄] コミットメントに基づく規範性理解の構造―― R. ブランダムによる推論主義のプログラムをめぐって――

<サーベイ論文>

[金田明子] 状況意味論によるパラドクスの分析――真理のパラドクスへの文脈鋭敏性アプローチ――
[北島雄一郎] ライヘンバッハの共通原因原理
[小草泰] 二次元可能世界意味論の展開 (1) ――初期の二次元意味論――
[佐金武] 二次元可能世界意味論の展開 (2) ――チャルマーズとジャクソンの認識的二次元主義――
[藤川直也] 二次元可能世界意味論の展開 (3) ――認識的二次元主義に対する批判的応答――
[太田紘史] 意識の表象理論

<書評>

[浮穴 智子] 福居純『スピノザ『エチカ』の研究–『エチカ』読解入門』 (知泉書館, 2002, xii+554p.)
[呉羽 真]J. Petitot, F. J. Varela, B. Pachoud, J. Roy, (eds.): Naturalizing Phenomenology: Issues in Contemporary Phenomenology and Cognitive Science (Stanford University Press, 1999, xxi+640p.)
[佐金 武]Oaklander, L. Nathan: The Ontology of Time (Prometheus Books, 2004, 366p.)
[三木 那由他]中山康雄:『言葉と心』(勁草書房, 2007, xiv+227p.)


第33号(2006)

<特別寄稿>

[山脇雅夫] 対話としての吟味――『精神の現象学』における「外」の問題――
[久米暁] 内的懐疑論の懐疑的解決――渡邊氏の書評に応えながら――

<論文>

[Seishu Nishimura] Diagnostic Approach to Cartesian Skepticism –A Debate between Williams and Stroud–
[大西琢朗] フレーゲの論理主義と数の存在論
[槙原千尋] 真理のデフレ論者としてのラムジー
[佐金武] チャーマーズの「意識しない心」について――思考可能性と意識の不在をめぐる問い――
[太田紘史] 経験科学における多重実現可能性と多様性分析

<サーベイ論文>

[北島雄一郎] 認識論的構造実在主義と存在論的構造実在主義
[久木田水生] 帰納論理プログラミング
[大塚淳] 生物学における機能説明
[佐金武] マクタガートの遺産――現代時間論のバトルライン
[池田真治] ライプニッツの無限小概念――最近の議論を中心に――

<書評>


第32号(2005)

<特別寄稿>

[伊勢俊彦]印象と表象――情念と徳から接続的対象へ――
[浅沼光樹]一つの反省哲学――西田哲学の形成とカント主義――

<論文>

[大塚淳] スピノザ『エチカ』における目的論とコナトゥス
[三谷尚澄] 自律を通じた価値の構成について――カント的義務の理論を擁護する試み――
[久木田水生] ラッセルの記述の理論とタイプ理論の関係について
[山倉裕介] 発話と意思疎通――メルローポンティにおける言葉の問題――
[藤川直也] 固有名の指示について――社会的規約、対象の同定、記述――

<サーベイ論文>

[池田真治] 前期ライプニッツにおける連続性概念の変遷
[佐金武] クリプキ以後の様相的認識論――思考可能なものは成立可能か?――
[薄井尚樹] シミュレーション説について

<書評>


第31号(2004)

[竹中利彦] デカルトの「高邁」の徳と人間の一性
[三原就平] ロックの自然神学
[枝村祥平] 形象的思惟を超えた知性と微分算――ライプニッツの発見の契機――
[池田真治] ライプニッツの無限論と「連続体の迷宮」
[三宅岳史] ベルクソン『試論』における力の概念
[大伴慎吾] 『論考』の「対象」と色排除問題
[槙原千尋] 後期ウィトゲンシュタインの真理論
[山倉裕介] メルロ‐ポンティの知覚論の射程

<特別寄稿>

[松田毅] 認識論的実在論――懐疑論と認識論の将来に関するウイリアムズの診断――

1994-2003 (No. 21-30)

第30号(2003)

[折橋康雄] 教育と哲学――モンテーニュ「教育論」に於ける哲学の意義をめぐって――
[枝村祥平] 関係的述語と実在的関係――ライプニッツ哲学における個体と個体概念をめぐって――
[沢崎壮宏] 哲学者のパラドックス――ディドロの唯物論あるいは人間学――
[次田憲和] 無限の痕跡――超現象学の試み――
[佐藤慶太] 歴史における他者の不在――ヤスパースとハイデッガーにおける「歴史性」概念をめぐって――
[佐々木崇] 論理的真理に関するクワインの議論の検討
[薄井尚樹] クワインの自然主義

<特別寄稿>

[中山康雄] 志向性と社会の成立


第29号(2002)

[枝村祥平] モナドロジーの二つのアスペクト――ベールによるライプニッツ批判を通じて――
[長田蔵人] アンチノミーと充足理由律の問題
[三宅岳史] ベルクソン哲学における言語の消極性と積極性
[折橋康雄] 適用と実践哲学――ガダマーに於ける解釈学的適用の概念について――
[佐々木崇] パースに対するクワインの批判の検討
[浅沼光樹] 哲学のへりくだり――G・B・マシューズの〈子供の哲学〉について

<特別寄稿>

[出口康夫] スコーレムの有限主義


第28号(2001)

[石田真衣子] 「第六省察」における感覚の再考察の意味――感覚知覚の不明瞭さと知性の確実性――
[柴田健志] 『エチカ』における「第二種の認識」――現代フランスにおけるスピノザ研究の一段面――
[小川貴史] 意識の自然性――『精神現象学』「理性」章における意識から精神への転換をめぐって――
[佐々木崇] 「二つのドグマ」における分析性の問題
[安本英奈] 行為遂行的発言の特殊性

<特別寄稿>

[伊藤邦武] ヒュームの確率論

<特集>カント文献紹介


第27号(2000)

[久米暁] ヒュームの懐疑論と彼によるその解消
[千葉清史] 『純粋理性批判』における現象概念について――“経験的実在論を可能ならしめる対象概念”という観点からの考察――
[三谷尚澄] 「実用的世間知」と「定言命法」――カント哲学の「多元主義」的側面――
[小川貴史] 直接性・媒介性・二重性――ヘーゲル『精神現象学』における、「自己意識」から「理性」への移行の、分析的解明
[アンドレア・レオナルディ] 善の研究における神
[久木田水生] 無限と再帰
[松本祐史] 倫理学の二つの区分について――「他者」依存型倫理と「絶対」依存型倫理
[山田健二] エンジニアのジレンマ

<特別寄稿>

[福谷茂] イタリアで見たこと、考えたこと


第26号(1999)

[西村正秀] ロックの観念がもつ存在論的身分――アルノーの観念との比較的考察
[斎藤稔章] 「人倫性」としての人間的自然――『人倫の体系』に於ける人倫的統体の構成
[松本祐史] ニーチェにおける存在論的真理と倫理
[次田憲和] 超越論的方法の存在論的意義
[吉田寛] 『論考』における「私の言語」と「私の世界」
[アンドレア・レオナルディ] 純粋経験の形而上学と主観主義――西田の自己考察を手がかりとして

<特別寄稿>

[浜野研三] 潜在的能力から共通の運命へ


第25号(1998)

[沢崎壮宏] デカルトにおける方法論と形而上学
[竹中利彦] 蜜蝋の分析とデカルトの物体概念
[柴田健志] スピノザのエチカにおける「共通概念」の位置づけ――コミュニケーション能力としての理性について
[斎藤稔章] 「否定的なもの」としての人間的自然――『人倫の体系』に於ける「犯罪」の必然性
[山田健二] 述語が何であるかについて
[増田玲一郎] 可能世界の現実性


第24号(1997)

[沢崎壮宏] 思惟の様態としての感覚
[柴田健志] ライプニッツの自然学における「力」の概念
[久米暁] 人格の同一性についてのヒュームによる再考
[斎藤稔章] 「関係」としての人間的自然――『人倫の体系』第一部の位置
[菊地建至] 悲劇的な生と知――ニーチェ『悲劇の誕生』におけるアポロン的な仮象感覚の意義をめぐって
[橋本康二] ラッセルの最初の真理論
[羽地亮] 痛みの分析
[関水克亮] 現象論は何事かを語り得ているのか
[増田玲一郎] 条件文の意味

<特別寄稿>

[薗田坦] 無底と意志――J.ベーメの意志―形而上学の輪郭


第23号(1996)

[浅沼光樹] シェリングにおける神と自然過程
[斎藤稔章] 民族精神と人間的自然――ヘーゲルの「歴史の発見」
[樋口善郎] ヘーゲルにおける懐疑主義の克服
[竹島尚仁] 対自的存在と本質――ヘーゲル『論理学』存在論における反省と反省規定
[次田憲和] 感覚と身体――現象学的分析とその超越論的意義
[羽地亮] ウィトゲンシュタインにおける規準概念の形成過程――「文法と事実の区別」に寄せて

<特別寄稿>

[山形頼洋] アンリの身体論――内在の概念とキネステーゼ


第22号(1995)

リポジトリへのリンク22

[斎藤稔章] 精神の自然の権利としての人倫――ヘーゲルの最初の「精神哲学」に於ける意識と人倫
[折橋康雄] 天才と狂気――ディルタイに於ける芸術的構想力と狂気の問題をめぐって
[森秀樹] 倫理的同の構造――『全体性と無限』において
[次田憲和] 志向性の論理
[岩崎豪人] 意識についての哲学的アプローチ
[副島猛] On the Principle of Compositionality
[白旗優] 活動と意味

<特別寄稿>

[小林道夫] 近代における自然哲学の展開――物理学と宇宙論との関係を中心に


第21号(1994)

[濱岡剛] 定義と質料――アリストテレス『形而上学』における dimon (獅子鼻)問題をめぐって
[山下和也] カントの自由論――超越論的自由と実践的自由
[蔵田伸雄] カントの格率倫理学――カントの『道徳形而上学の基礎づけ』に関する一考察
[樋口善郎] シュライエルマッハーの解釈学における循環の問題
[竹島尚仁] 仮象の存在性格と二元論――ヘーゲル『論理学』本質論の一研究
[小川清次] ヘーゲルの「陪審裁判制」論――三月前期陪審裁判制要求運動との連関において
[布施伸生] 故郷世界と異郷世界の関係ダイナミックス――フッサールの生活世界論における目的論と事実性
[山本與志隆] 世界と死について――ハイデッガーの思惟を手掛かりにして
[副島猛] 直接指示説の一つの帰結――信念文におけるクリプキのパズルについて

1984-1993 (No. 11-20)

第20号(1993)

[石田あゆみ] 有限と無限――ヘーゲルのイエーナ前期の問題
[斎藤稔章] 戦争と国家――イエナ時代初期のヘーゲルの戦争論
[橋本武志] 無と存在――前期ハイデッガーの根本思想
[戸島喜代志] 聴取と移行
[橋本康二] クワインによる「分析-総合」区分擁護
[蔵田伸雄] 道徳的葛藤と道徳判断の普遍化可能性――ウィンチの「道徳判断の普遍化可能性」に関する一考察

<特集>ウィトゲンシュタイン文献紹介


第19号(1992)

[赤井清晃] オッカムの論証理論について――アリストテレスの katholou と kath’ auto の解釈をめぐって
[松田克進] デカルトの感覚知覚批判――その三つの側面
[山脇雅夫] 反省と判断――ヘーゲル『大論理学』についての一試論
[伊藤均] フッサール現象学における習性と自我の問題
[戸島喜代志] 『存在と時間』における「不安」の概念
[山本與志隆] 存在と言葉の相即――ハイデガーの思惟を手掛かりにして
[吉本浩和] ハイデッガーにおける「形而上学の克服」
[橋本康二] 物理主義的真理論とは何か――フィールドのタルスキ批判をめぐって

<特別寄稿>

[伊藤邦武] パットナムの機能主義批判――読書ノート: Hilary Putnam, Representation and Reality, The MIT Press, 1988


第18号(1991)

[岩崎豪人] 知覚ともの――ヒューム哲学を手掛かりに
[太田伸一] カントの空間論
[寺田俊郎] 人間の絶対的価値について――カントのいう「目的それ自体」に関する一考察
[斎藤稔章] 人倫的自然の真実の権利
[布施伸生] 意味の枠――フッサールの本質看取について

<特別企画>ウィルソン教授インタヴュー


第17号(1990)

[武藤整司] デカルトの認識論における洗練の過程
[松田克進] 人間の行動の動機づけに関するスピノザの見解
[寺田俊郎] カントのいう道徳的なよさの検討
[斎藤稔章] 『ドイツ憲法論』の国家と社会
[樋口善郎] ヘーゲル哲学に於ける自己意識の問題性――『精神の現象学』を手掛かりにして
[松雄宣昭] フッサールに於ける二重の意識概念の批判的検討
[森秀樹] 近代批判の条件――「神話」を超える秩序形成の可能性をめぐって
[吉本浩和] 空間と存在――ハイデッガーを手掛かりとして
[中釜浩一] 現代時空論と不完全決定性の問題
[鬼界彰夫] 行為としての認識について

<特集>文献紹介――こころの哲学


第16号(1989)

[濱岡剛] 探求の出発点としてのバイノメナ――アリストテレス『ニコマコス倫理学』の場合
[太田伸一] 『純粋理性批判』における概念と判断
[竹山重光] カントにおける体系的統一の理念について
[斎藤稔章] 人間的自然の真実の権利――チュービンゲン・ベルン時代のヘーゲル
[田中茂樹] ヘーゲル『法の哲学』における「意志」論――自由と自然をめぐって

<特集>カント文献紹介


第15号(1988)

[石川徹] ヒュームの信念の理論について
[白石裕巳] カントの「感性」についての教説――時空論の根底にあるもの
[子野日俊夫] 『純粋理性批判』における、判断の二つの定義
[中敬夫] 後期メルロ=ポンティに於ける「無―差別」――<<見えるものと見えないもの>>の批判的検討
[染田靖] 不確定性と不完全決定性――翻訳の不確定性のテーゼの一解釈

<特集>デカルト文献紹介


第14号(1987)

[伊勢俊彦] ヒュームの知識論における自然な信念から学知への道程
[米田和夫] 「学」の成立についての一考察――『純粋理性批判』を手引きにして
[池田洋] 『純粋理性批判』における数学的認識の可能性について
[山本精一] カント実践哲学のおける「尊敬」の感情について――人間的意思への覚書
[佐野之人] ヘーゲル、青年時代の理想の実現としての『精神現象学』
[野村直正] 見るものと見えるもの――メルロ=ポンティの chair をめぐって

<特集>ヒューム文献紹介


第13号(1986)

[倉田隆] デカルトにおける「枚挙」について――『規則論』規則 VII の検討
[松田京三] カントの空間論に於ける不一致対称物 (inkongruentes Gegenstuck) について――カントの空間論の一考察
[品川哲彦] 個体について――フッサールを手がかりとして
[中釜浩一] できごとと対象――ホワイトヘッド科学哲学の中心概念
[中敬夫] 創造の根源としての創造しないもの――ミシェル・アンリの超越批判をめぐって


第12号(1985)

[伊勢俊彦] ヒュームにおける対象同定の問題
[犬竹正幸] 『純粋理性批判』における図式論の意義
[望月俊孝] カント哲学における自然と自由との間
[鼓澄治] ヘーゲル『論理学』(第一版、第二版)における元初 (Anfang) の問題
[佐野之人] ヘーゲル『大論理学』「元初論」研究―― AB 両版の比較検討を通じて
[加藤恵介] 時間と図式――ハイデガーの時間性に於ける問題


第11号(1984)

[安藤正人] デカルトにおける「情念」の規定
[鬼界彰夫] 過程と選択――存在の基底としてのモナド過程について
[石川徹] 因果性と帰納法――ヒューム哲学における
[木岡信夫] 瞬間・同時性・持続――ベルクソン行為的時間
[松田毅] フッサールにおける間主観性の現象学――他者認識と知の客観性の根拠
[宮原勇] 『論理学研究』における普遍認識の問題
[伊藤徹] ハイデッガーの歴史経験
[木曾好能] ホッブズの道徳哲学――読書ノート

1973-1983 (No. 1-10)

第10号(1983)

[梁吉貴] 認識の階層構造について
[中村治] トマスにおける認識の構造について
[須藤訓任] 観想から自律へ――批判期前カントの人間観
[松田京三] カントに於ける空虚な空間の否定――カントの空間論への一考察
[犬竹正幸] カント『第一批判』における Realitat と可能性について
[小林富美子] カントの倫理学におけるア・プリオリな総合命題の可能性について
[吉田明] ヘーゲル精神現象学における理性、精神、法
[渡部菊郎] 真理的総合と時――ハイデッガー『カント書』の解釈の試み
[清水大介] 後期ハイデッガーに於ける有それ自身と有るもの
[野村直正] 行動概念の検討――メルロ=ポンティの構造の哲学
[梅原猛] 哲学するということ――日本原文化への問い


第9号(1982)

[安孫子信] 「コギト・エルゴ・スム」の一解釈
[酒井潔] Productio と Sequentia ――スピノザの場合
[大塚賢司] ロックにおける観念と実在
[吉田修] 『純粋理性批判』の叙述方法とその前提
[鼓澄治] 哲学とスケプティチスムス――ヘーゲルの echter Skeptizismus
[圓増治之] 哲学における「勇気」――ニーチェの場合
[田村均] 現象主義の検討
[レオ・ガブリエル](山下一道訳) 統合的思惟のゲシュタルトと構造


第8号(1981)

[中島英司] デカルトの感覚知覚論
[平松希伊子] 空虚な空間をめぐって――デカルトとロック
[鬼界彰夫] 代数的精神――ライプニッツにおける認識と方法
[斎藤了文] カント哲学におけるアプリオリについて
[美濃正] 「経験の第二の類推」についての覚書
[竹田浩一] アクチュアル・エンティティの生態と矛盾
[辻村公一] Ereignis und Shoki(性起)―― Heideggers Denken inder Begegnung mit dem Buddhismus


第7号(1980)

[伊藤邦武] パースの記号論的認識論
[宗像恵] ライプニッツの物体論
[阿部未来] 理念性の構成
[冨田恭彦] 「対象」の問題――フレーゲの見解をめぐって
[高田珠樹] 解釈の創造性をめぐって――ハイデッガーとロムバッハの場合
[向井久] ヘーゲルにおける形成と承認


第6号(1979)

[小林道夫] デカルトにおける近代自然観の成立とその形而上学的背景序論
[児玉正幸] ニヒリズムとニーチェの三概念
[美濃正] カントの第一の二律背反について
[浜野研三] Hard-headed Materialism について
[魚住洋一] フッサールにおける現象概念


第5号(1978)

[伊藤邦武] 『論理哲学論考』における「思考」と「自我」の規定
[北岡武司] カントの超越論的自由
[宗像恵] ライプニッツにおける偶然性の問題
[阿部未来] 生活世界の問題
[中山善樹] ハイデッガーの根本問題(続)
[岩熊幸男] ライプニッツの内包論理―― Generales Inquisitiones の一解釈


第4号(1977)

[山田弘明] 「クレルスリエ宛のデカルトの書簡 (1646 年 1 月 12 日付)」の訳解
[長岡成夫] ヒュームの「道徳感 (moral sense)」
[藤田正勝] イエナのヘーゲルと「精神現象学」
[竹内亨] ハイデッガーに於ける真性の問題(続)
[中山善樹] ハイデッガーの根本問題


第3号(1976)

[竹内亨] ハイデッガーに於ける真性の問題
[権八哲明] Rede-<有と時>-に於ける言葉の問題
[塚本正明] ディルタイにおける「相対性」の論理的基礎構造
[亀山純生] フォイエルバッハ『キリスト教の本質』における「人間の本質」
[中岡成文] 若きヘーゲルの書物における人格・静安・記憶等のモチーフ
[牧野広義] ヘーゲル論理学における矛盾論


第2号(1975)(品切れ)

[小川侃] 嘔気――現象学的存在論的探求(その1)
[中山善樹] 前期ハイデッガーに於ける「有」と「時」の概念に関して
[入江重吉] ヘーゲルの目的論――その主題と基本的視座
[種村完司] 理念と客観的真理
[山下一道] 純粋理性批判における人間認識の超越論的構造
[河野勝彦] デカルトと数学


第1号(1973)(品切れ)

[野田又夫] 日本思想史の一般的特徴
[小川侃] シェリング後期哲学の方法および立場
[塚本正明] ディルタイにおける「体験」について
[小浜善信] アウグスティヌス「三体一体論」の imago Dei
[中沢義和] ベルグソン試論
[尾関周二] ヘーゲルの「概念」について
[岩本光悦] 有の有限性
[碓井敏正] マルブランシュの認識論
[向井俊彦] ヘーゲルによる分析的方法と総合的方法の批判について
[溝口宏平] ハイデッガーに於ける有の問と歴史
[小林道夫] フッサールの現象学的反省の二面性の問題